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私は大通りに出て、もう一本先の路地に入った。
確かに直ぐ、バー・アランの看板を見付けた。
少し小走りでアランのドアを開けた。
「寒ぅ…」
私は身を縮めながら店に入った。
カウンターから私の事をトオルが笑いながら見ていた。
「おい、こら、馬鹿」
トオルは私に言う。
「馬鹿って何だよ」
私はカウンターに座りながら言う。
「てめぇ、ベースはどうした」
トオルは手に持ってたおしぼりを私に投げ付けた。
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