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「ウッドベースか…」
トオルはカウンターから出て、ケースからコントラバスを出すのを手伝っていた。
「タツキ君。ちょっと来て」
とマスターに言われ、私はマスターの傍に行く。
「原理は同じだから…」
そう言って大きなコントラバスを渡された。
試しに弦を弾いてみた。
確かに音はするがエレキベース程大きな音はせず、もっと重低音だった。
「これ弾いてみろ」
トオルが楽譜を私の前に広げた。
私は楽譜を見て音を拾った。
その音を聴いてマスターは頷いていた。
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