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「じゃあ3人揃って、いただきまーす!」
「あかりちゃんの野菜炒めおいしいね」
「こればっかりですみません・・」
「毎回味変えてるじゃん、どれもうまいよ」
「えへへ」
とりとめもない会話が途切れた時、あかりが言った。
「おばさん、さっきの宅配の人、ちゃんとお届けできたかな」
「そうだね。なんか全然違う住所の持ってきて、ここですか?って、ちょっと変だったね」
「どういうこと?」
「このお家じゃありませんよって言うと、この住所どこかわかりませんか?って聞いてきたの。それが字なのか記号なのかよくわからなくて、見てると、なんだか頭がクラクラしてきて‥‥」
あかりが説明した。
「そうそう、お母さんも見たけど、あれ本当に住所なのかな?みたあとしばらくぼーっとしちゃった」
「新手の詐欺?催眠術使ってみたいな‥」
「あらやだ、うちなんか狙っても何にもないのに」
「何か騙そうとか盗ろうとか、そんな感じじゃなかったよね。わからないって言うとすぐ帰ったし」
「でも物騒だな。母さんやあかりだけの時は、本当に気をつけてくれよ」
「はーい」
2人が声を揃えた。
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