おはよう

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おはよう

 そのネジを締められた瞬間、僕は息吹を上げた。  ベルトコンベアを流れた後、僕たちは丁寧に箱に詰められた。そして、すでに箱に詰められたたくさんの仲間たちとともに、これまた丁寧に棚に並べられた。  何千もの箱が並ぶなかの、たった1つ。  でも、それぞれがかけがえのないひとつ。  今から気の遠くなるような時を刻むんだ。  場所は別々だけど、たくさんの仲間とともに。  僕はどんな人の元に行くんだろう?  わくわくする。
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