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厄難
厄難。それは不必要で予期してない災難のこと。
自身が霊媒体質であることを九条遙加が知ったのは高校2年の時に起きたとある出来事がきっかけだった。
友人にその出来事について話しているときに発せられた言葉がその発端になったのだ。
「左肩重くない? 黒い影が見えるよ」
彼女はまるで普通のことのように遙加に話しかけてきたのだ。
これは霊媒体質である九条遙加の周囲で起きる、厄難とも言える出来事を記したものである。
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