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翌日、登校した遙加は何となく体調が良くなかった。
何となく肩が重い感じがする。でも肩凝りとは少し違う感じがしてなんだか少し気持ち悪かった。
昼休みになったので購買でパンを買って廊下を歩いている時だった。
「遙加、大丈夫?」
軽音楽部の部長であり友人の如月京香が心配そうな顔をして近づいてきた。
「うん、実はちょっと調子悪いかな」
「やっぱり…… あのさ、左肩重くない? 黒い影が見えるよ」
「えっ、部長はそういうの見える人なの?」
「あれ、遙加には話してなかったっけ。見えると言っても良いものか悪いものかぐらいはわかる程度だけどね」
「そうだったんだ……、実は昨日部活終わって帰ろうって時に視聴覚室から外に出ていく青い光を見たんだけど、部長は見なかった?」
「私は、見なかったな。でも岩館たちが何か言ってたのってそれだったんだ……
遙加、これから私が言うことに驚かないでね。遙加は多分、いや間違いなく霊媒体質だよ」
「何? 霊媒体質って」
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