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「簡単に言うと、霊に取り憑かれやすい人のことなんだけど、それに加えて普通の人よりも優れた感性を持ってるらしいんだ。でも遙加はそれだけじゃなくて、何かに守られているような感じもするんだよね。それが何なのかは私には分からないけど…… 私はただ変なものが見えるだけだからこれ以上のことは言えないんだけど」
「えっ、私全く霊感とか無いと思うんだけど…… 」
「遙加、それはあんたの気のせいだと思うよ。現に今連れてきてるのは昨日の青い光のそれだと思うよ」
「だって、霊とかお化けとか何にも見えないし見たこともないよ。でもそういえば昨日岩館に『青い光が見えたか』って聞かれたっけ……」
「やっぱりね、そんなことだと思った。それに見えなくても、遙加は感が鋭いじゃん。それに音楽の才能だってピカイチだし」
「それは今、関係ないのでは? 部長様」
「さっきも言ったけど、霊媒体質の人って感性が優れてるっていうか繊細なところがあるからね。岩館たちも見たらしいけど、昨日は遙加が一番精神的に不安定なところがあったんじゃないかな。だから連れてきちゃったんだと思うよ。だからそんなのに引き摺られないように心を強く持って、というか遙加の場合は自分にもっと自信を持ってね。特に音楽の才能はピカイチだっていつも言ってるでしょ。少しは私の言葉を信じてもいいと思うよ」
「わかったよ、ありがとう才女の如月部長様」
「じゃあ、せっかくだから一緒にお昼にしようか」
「そうだね、早く食べよう」
二人は第2音楽準備室へと急いだ。
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