◇01. 推し作家がいるわたしの幸せ。【本編】

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 そもそもきみたちね。(ひかり)先生の小説が面白いから十万字も読んでコメントしてるんでしょう? 全然面白くない小説だったら読んでないっての。っていうことは、きみたちは、光先生の実力を認めているということなんだよ? 分かるかい??  ……なーんて言えたらいいのにな。この手のアンチに直接語りかけたとて、あのひとたちはまっったく日本語が通じないので無駄無駄。せめて、光先生が傷ついていないことを願うばかりである。……にしてもだ。  わたしが小説を読んでいる小説投稿サイト、『フィルハート』は、全年齢もR18も投稿出来る場所だ。R18作品であればR18の設定をする。だから、R18表現があるのは自明であるはずなのに……。『ロマンスを教えて』、通称『ロマおし』は、最初から人気が高かった作品だけれど、性描写が入って更に磨きがかかったように思われる。    といっても、光先生は、安易な擬態語に頼ったりしない。みずみずしくて、本当に、目の前で登場人物が動いているよう。生き生きとしていて、多少過激な表現が入ったとて、なんだか――清らかで品性を感じる。そこが、わたしが光先生の小説を溺愛するゆえんである。
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