第四話:ホダカとアツモリ

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 俺は用意したものを全部胃に納めて、そしてフゥッとため息をついてから、こう言った。 「ヒガシノ。 お前はムカつくやつだ。 俺にあんなことさせやがって。 そこでだ。お前は俺に対して大きな借りある事はわかっているよな? 俺自身は、これからの戦いのため、今は少しでも霊力を使うことは避けたい。 だから、俺は『陽使い』の能力を使わずに、お前に言う。 あいつらの息のかかった贄師たちが、間もなくここにもやってくるだろう。 この場所と、隣の家のマイちゃんの家、そしてマイちゃんのミナコママを守ってやってくれ。」  そう言うと、ヒガシノはかなり驚いた顔をした。かと思うと、次には心配そうな表情を浮かべていた。  サクマと、ヒガシノ、そしてカクヤとハガネマルがいたら何の心配もないだろうが、こういう真面目ちゃんに確約させておくことで、こちらが安心できるのも確かなことだ。 「いくの?」  とヒガシノは言った。 俺はクローゼットを開けながら、その言葉を聞いて、コムジャのスラックスと黒のYシャツ、そして黒のロングコートを取り出して着こんだ。 「あぁ。」  そう答えながら、壁にかけてある鏡を見ていた。
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