第四話:ホダカとアツモリ

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 こいつと共同戦線を張ると言うのも癪だが……。  しゃあない。 俺は足を止めて、 「………わかった。 付き合え。」  そう言うと、 「グッド!」  そう言って、次には、サクマは指をパチンと鳴らして『転送』と呟いた。  そうすると、俺たちの目の前には二台のバイクとヘルメットが現れた。  一台は、トライアンフのいかつい黒のバイク。 もう一台は、ドゥカティのスタイリッシュな赤色のバイクだ。 「どっちでも良いぜ? 好きな方にしな。」  サクマにそう言われて、俺は迷わずドゥカティに跨がった。  セルを回してエンジンをかけると、エンジンからの心地よい振動が、全身を駆け巡る。 俺がフルフェイスのヘルメットを被った頃に、トライアンフに跨がったサクマも同様にセルを回して、ヘルメットを被った。 「じゃあ、行こうぜ。 場所は両国にある、神無月高校の敷地内だ。 東京スカイツリーがよく見えるベストロケーションだ。 俺がナビするぜ。」  そう言うと、サクマはスロットルを噴かしてエンジンを唸らせてから、付いてこいと言うように俺をチラッと見て、そしてバイクを走らせた。 俺はそれに従って、バイクを走らせた。  ……待ってろよ。 アツモリ!!
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