第五話:神無月研究所

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『そら悪かった。 ほんまごめん。 まさかそこまでやとは思わへんかったわ。』  そう言って、とても申し訳なさそうに言うびゃくやんだった。 『いつもなら、カンでわかりそうなもんやねんけど、今回はマジで集中してたさかい。 ごめんな。』  集中していたのか……。  ってあれのことか。 『マイっち。 でもちゃんと作られるようになったで! 何回も失敗したけど、ようやくコツつかんだわ。 失敗の過程で、いくつか変わり種もできたで。それも用意してるし。』  そっか。 びゃくやんが、あのビー玉を作れるようになったんだ。 おとうさんに、しっかりとしごかれたってことなのよね。きっと。
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