第五話:神無月研究所

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 でも、これ以上はもう待てないよね……。 『いつ戻ってこれるの?』  すると、 『のんびりもしてられんし、すぐに帰るわ。 マイっち。 悪いけど、ホダカに追い付いてもらえるか? おそらくやけど、今回はアツモリとホダカに関係することや。 と言うか、以前のホダカの闇堕ち誘導の延長線上にあるもんやと思う。 ホダカとアツモリが、あとでこれ以上後悔させんようにも頼む。』  と言ったのだった。 もうほんと、勝手なことをしてと怒っても良さそうなところなのに、びゃくやんは相変わらず、仲間に優しい。 私は、そんなびゃくやんが大好きだ。 『わかった。 逐一連絡するようにするから、いつでもスマホに目を通しておいてね。』 私はそう言ってから、 『びゃくやん、大好きだよ。』 と、心を込めていった。 『あぁ。 俺もやで。』 この返事が嬉しい。
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