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そして……。
「マイっち、おは。
なんやめっちゃバタバタしてたやろ?
右ほっぺに、朝パンのジャム付いてるで?」
そう、関西弁で言ったのは藤密 白夜くん!
愛しのびゃくやんだ♡
身長はそこそこ。髪は襟にかかるくらいの長さで、さらさらだけど、日の光に当たるとどこか銀色に見えてくる。
その瞳の色もだ。薄い茶色なのに、黒いフレームのメガネの向こうの大きな目には、睫がバサバサしていて、日の光に当たると、どこか銀色に見えてくる。
やや面長に薄い唇……
大好きな顔だ。
「え?ウソ?
付いてる?」
そう言って両頬を撫でてみたけど、指にはなにも付かない。
「ごめんウッソ~!」
ウソだったの?
もう!
でも、恋人同士みたいじゃん!
嬉しいじゃん!
ここは少し、女子アピールを入れるべきよね!
そう思って、ほっぺたを膨らませて、
「もぅ!びゃくやん!」
そう言っていると……。
「おい!
『忘れさせ屋!』
朝から暑苦しい。」
と、隣のアツモリくんの烏帽子についた埃を払いながら、そう言うホダカくんだった。
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