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「辛くはないよ。自由ではないけど、誰かがやらなきゃいけない必要なことなら、オレがやる。――それで守られる幸せがあるなら」 悲しみが降りつもる。笑顔の先に。 少女の胸の奥でチリチリと焼ける音がした。きっとどれだけ言葉で想いを伝えても、その先はない。 わかってた、はずなのに。 終焉の鳥が墓石の前に膝まづく。何かを語りかけている。少女は、そのまま背を向けた。 次の満月の夜が訪れれば、また少年と出会い、同じようなやり取りを繰り返す。 これは叶うまで、ずっと果てしなく続いていく。
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