撮影

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※このページからしばらく性的な描写があります。 苦手な方は28ページにお進みいただくと話が途切れずに読めると思います。 「雪也」  澤井が雪也を呼び、雪也が澤井に視線を合わせる。  恋人同士のような雰囲気に、松永ははっきりと嫉妬した。  首を振って思考を追い出す。  ユーザーの気持ちに切り替えて、松永は二人を外野から観察することに徹した。 「ちゅーしよっか」  手を握り、澤井が下から雪也を見上げる。  雪也はかすかに恥じらいを見せて、そして小さく頷いた。  澤井の手が雪也の頬に添えられる。  カメラがぐっと寄って、二人の唇を捉えた。 「ん、」  雪也の声を飲み込むように、澤井の唇が重なる。  最初は触れるだけ、そして深く。  雪也の口蓋が澤井に食べられていく。 「はぁ、ん……」  後頭部から澤井の手が差し込まれ、髪の毛を掻き回すように撫でる。  澤井が力をいれた分体が密着して、唇の合わせが深まった。  耳朶を撫で、頬をなぞる指が性的な色を増す。  背中を滑りシャツに侵入した澤井の掌に、雪也はびくんと体を震わせた。 「ぁ……」 「可愛い、雪也。もっと見せて」  澤井がそっと雪也を布団に横たえる。  澤井を見上げた雪也はもうとろんと表情を甘くしていた。  雪也がシャツをたくし上げて、胸を澤井に差し出す。  澤井は慎ましく立ち上がった雪也の胸に指を滑らせて、両方の乳首を軽やかに弾いた。 「あっ、や……っ」 「気持ちいい? もっと触ろうか」 「ん、ん……っ、声、出ちゃうぅ……っ」 「出しなよ、全部聞いてあげる」  舌で片方を舐めながら、もう片方を指先が弄ぶ。  澤井は悪戯に歯を当てながら、的確に雪也を攻めた。 「ん、ん、んんん……っ」 「どうしたの? 雪也、もじもじしてる」 「あ……っ」  胸への刺激で、雪也が太腿を擦り合わせる。  澤井はジーンズのファスナー部を指先でかりかりと辿って、雪也を焦らした。 「触って、ほしい、です……っ」 「触ってるよ?」 「ちが……っ、ふぇ、ちょくせつ、さわって……っ」  もどかしい澤井の指に、雪也がじわりと瞳に涙を滲ませた。  腰を揺らす姿が艶めかしい。  松永は思わず小さく喉を鳴らした。 「雪也はえっちだなぁ〜……いいよ、さわるね」 「んっ」  澤井が雪也のジーンズを寛げる。  ゆっくりと足を開かせて布地を取り去ると、しっとり濡れた陰茎が下着を押し上げていた。
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