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ローラは今から同じ研究室の仲間と飲みに行くところだった様で、そのままの流れで翼も加えられてしまった。
「…て言っても、そのレオって子が彼女のこと狙ってるのかどうかも分からないわけでしょ?」
「…そぅだけど。僕の考え過ぎなのかもしれないけど、でも話の感じから一緒にいる時間は長いみたいだし…」
「何よ、ただのヤキモチじゃない?」
「・・・そーだよ!ただのヤキモチ。僕が子どもっぽいんだって分かってるけど…でも、ヤなんだよ」
拗ねた様にボヤく翼を横目に、ローラがくすくすと笑う。
何?とローラを一瞥すると、ローラが翼にぐいっと近寄った。
それはまるで、恋人に寄り添う様な距離感で、ローラが翼の腕に自分の腕をからませる。
ーー…胸、あたってる… …
「…ね、そんな心配なら、つばさもしちゃえば?」
「は?何を?」
「浮気♪…いいよ?私、つばさなら…。日本の男の子がどんなSEXするのかも気になるし」
こそっと耳元で囁くようにそう言うローラに、小さくため息をつく。
「ローラ、からかわないで…」
「あら、ダメ?彼女と離れて、しばらくシてないんでしょ?息抜きよ♪…私が、彼女の代わりになってあげるから」
酔っているのか…そう言ったローラの視線が妖艶で
「・・・せっかくだけど、彼女意外とする気はないよ」
そう言って、自分の腕に絡まるローラの腕を解くように、そっと優しく外す。
「…ふふっ やっぱり、つばさは紳士ね♪」
「え?」
そう言って楽しそうに笑うローラに視線を送る。
「 彼女だってそうでしょ?どんな色男に迫られてもきっとつばさが一番なのよ。…心配いらないわよ♪だって、つばさの彼女なんだもん!」
そう言って笑うローラには、不安はないのだろうか
恋人をアメリカに残してきた立場としては、翼と同じはずなのに…
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