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授業
「すみません。遅れちゃいました。」
「大丈夫よ、紅華さん。今度から気をつけてね。」
美原先生が、そう笑いかけてくれる。
(優しそうな先生で良かった)
「今日は、なんの授業かな〜?」
独り言だったつもりだけど、声が聞こえたのか、
「楽しみだね。」
と、隣に座っていた女の子が話しかけてきてくれた。
「私、霸薔薇 詩織、なまえは?」
「私は、紅華 紺。よろしくね。」
「ねえ、ねえ、紺は、どんな力を持ってるの?」
「私は、完結した物語のその後が見れる力」
「詩織は?」
「私はね…」
「では、小説学部の説明です。この学部では、編集学部の方たちと、二人一組になって1学期ずつ、違う物語を書いてもらいます。えーっとペアは、覇薔薇さんは、・・・・・紅華さんは、笹井さんとね。」
(あっ、先生が話してる。えっ、先生今すごいこと言ってなかった!)
「では、今から本人に、あってきてください。」
「「「はいッ!」」」
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