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イラスト
「あーもう、どーしよう〜」
小説のアイデアで悩んでいたところに、
「お邪魔します。」
と入ってきたのは、
「笹井くん!」
「早く行くよ。」
「う、うん」
(どっか行く予定あったけな〜)
「で、どこ行くの?」
「イラスト学部のところだよ。」
「なんで?」
「なんでって、イラストを描いてくれる担当の人に会いに行くためだよ、昨日話したでしょ、覚えてないの?」
「も、もちろん覚えてたよ。当たり前じゃん。」
言い逃れしようとする私をじっとりした目で見る笹井くん。
諦めたようにため息を付いてから、
「よしっ!じゃあ行こう」
といってきた。
_____数分後_____
「ここがイラスト学部の搭か〜」
ちょっと歩いた先にそれはあった。
「なんか、奇妙キテレツなかたちだね」
「芸術は爆発だーってことかな?」
私達は、そんな雑談をしながら建物の中に入っていった。
「お邪魔します」
「柚先輩‼」
「わかったって、今行く」
その人が入ってきたとき、この建物を見たときよりもびっくりした。
柚先輩は、女の私でも惚れてしまいそうな美人さんだったから。
「この人が柚先輩なの!」
あっ、心の声が出ちゃったみたい。
なんでこんな事を言っちゃったかって言うと、
柚先輩は、一年生にも噂が耳に入ってくるぐらいの暴れん坊大将(悪く言えば不良)なんだもん!
物語でもそうだけど、なんで不良ってこう美男美女ばっかりなんだろ?
「そうだけど、なんか悪い」
お噂どうりの迫力です。
うっ、柚先輩が担当か、先が思いやられる。
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