サークル2

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サークル2

「紺は真田女史か、じゃあ私はユラさんにしようかな。」 「2人とも、いい役を選びましたね、役作り班に演技の指導とメイクをしてもらってください。ユラさん役の人は大変だけど頑張ってね。」 「えっ、どういう」 詩織がいい終わる前に連れて行かれた。 「いや、真田女史役の方が大変かもしれないわね、頑張って。」 なんのことだろう?そう思っている間に私も連れて行かれた。 「ここでメイクをします。砦に来たらまず、ここに来てください。」 「はっ、はい、わかりました。」 ぼーっとしていたので、慌てて答える。 「ここが訓練場1です。戦闘する役や、運動能力が高い役の人が訓練をしま        す。ここが訓練場2です。 特別な能力を持ってる役…」 「ちょ、ちょっとまってください。訓練ってなんですか?」 「あれ?言ってませんでしたか?学園祭での劇では、本物同然の劇をする  ためにその役になりきるための訓練をするんですよ。  例えば、あなたの役、真田女史役では、時見の力を身に着けてもらいます。」 「えっ、時見の力って、訓練で手に入れられるもんなの〜?」 「はい。少しなら。」 初耳なんすけど。  「まあ、超能力じゃないしね。」 って、イカンイカン。なに納得しかけてるんだわたし。 「いや、無理があるでしょう。」 時見がなにかわからない方は、<街のトム&ソーヤ> を、お読みください。                                                      
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