推敲と校正

1/1
前へ
/1ページ
次へ

推敲と校正

娘が感想文を一生懸命書いている。徹夜でだ。 『お父さん、そんなに文章変えたら親の入れ知恵とバレちゃうよ』     『大丈夫、校正だから』 作家である父親は娘の頑張りを補助するため、校正する。実際は校正の意味を間違え夢中になって推敲を続けている。 『よし、これで完璧だ』     『お父さん、お礼に私推敲してあげる』 娘は推敲の意味をわかっていない。が、しかし、父の新作の誤字をじっくりとチェックする。 『お父さんこれで完璧よ』 兆ベストセラーを記録した超大作を書いたのは、まぎれもなく娘の推敲力のおかげだった・・・。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加