自殺記者

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ごく一般的な売れないネットライター二木孝介は悩んでいた。この業界に入ってもう三年。一向に売れることなく社会の底辺を生きている。どうにかして売れるネタはないだろうか。 悩んだ二木は、他人とは違う尖ったことをしようと考えた。そこで目をつけたのが「自殺」である。と言ってもただありきたりな自殺の記事ではなく、その理由、状況、状態まで細かく調べ上げる。今は自殺者数も増加している。記事はどこにでも転がっているだろう。もしかしたら一発当てられるかもしれない。 二木は細かな取材を行うために、他の仕事を全て断った。二木にとって人生を賭けた大勝負である。
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