ありがとう。見つけてくれて

4/4
122人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
「陽太……こんなところで恥ずかしい……!」 「あ、ごめん」 「もう……!」 雨音は、僕が人前で抱きつき、キスをしそうになったので、ほんの少し怒ってしまった。 かつての僕だったら、こんな雨音の一挙一動に不安になっただろう。 でも、今の僕は、これがただ恥ずかしがっているだけだと知っている。 雨音が教えてくれたから。 「それじゃあ……行こうか、雨音」 「うん、陽太!」 僕と雨音は、今度は同時に手を繋いで、未来のための目的地に向かって歩き出した。 もっと2人で幸せになるために。 Fin
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!