君のことが知りたい

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雨音が残してくれた僕のオフィスは、僕が仕事に集中しやすいように、僕のためにアレンジしてくれていた。 それを指摘してくれたのは、彼女の後に入ったインターン。 タイプとしては、少し雨音に似ている。 きっちりしていて、真面目。 1人にしても、安心。 だけどそのインターンと雨音には、大きな違いがあった。 インターンは、僕に怒ったりはしなかった。 むしろ 「社長、この会社とても働きやすいです」 と、褒めてくれることの方が多かった。 でもそれは全て、雨音のおかげ。 雨音が、ここのインターンを卒業するまでに環境を整備してくれたから。 そのおかげで、優秀なインターンがスキルを発揮しやすい環境になり、その結果僕たちの会社はどんどん成長することができた。 それが、雨音が僕に残してくれた、僕への愛だった。 だから、僕はこう考えてしまったんだ。 そんな彼女の優しさと想いには、大きな仕事の成果で返すことが男として大切ではないかと。 それができて初めて、僕は男として雨音とちゃんと向き合えるのではないかと。
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