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2020年1月31日(金)-1
「あぁあああ~、行きたくない行きたくない行きたくない行きたくないいいいい!」
一日入学に行きたくないがあまり、あろうことかTwitterにそう書き込むとか。
30歳を超えた人間として恥ずかしくないのかと我ながら思う。
「それでも行かないとね……」
ため息をつきつつ、指定された午後1時に幼稚園に娘を迎えに車を走らせた。
すでに何人かのママさんが子供を引き取りに来ていて、娘の担任の先生も「上履き忘れずにねー!」と声をかけていた。
(金曜日の午後の説明会するってよく考えれば合理的だな。そのまま週末の荷物も持ち帰れるもんね)
そう思いつつ、先生にさよなら~と声をかけて門を出る。門の前には同じく子供を迎えにきたママさんが固まって井戸端会議をしていた。
挨拶しつつその脇を通り過ぎながら(こんなところで油売っていて間に合うのかな?)と心配になる。
一日入学の案内に「お子さんと通学路を歩いて、道中危ないところがないか、そういうところを通るときはどう気をつければいいかを気にしながらきてください」と書いてあった。
我が家は幼稚園は近いが小学校までは遠いので、早く出ないと間に合わない。あのママさんたちのおうちは学校に近いのかなと思いつつ、家に帰ってすぐ娘と連れだって家を徒歩で出た。
どの道が通学路になるんだろうと思いつつ、スマホのナビを頼りに歩いて行く。
途中工事中の道があったので、まさかこの辺を通ることになるのか? とヒヤヒヤしつつ歩いて行くが、道中はとにかく真冬の冷たい風が吹きすさんでおり、歩くだけでも苦行だった。
(しかも遠い……大人の足なら早足で歩けば15分くらいでつけるだろうけど、子供の足だとヘタしたら30分くらいかかっちゃうんじゃないの?)
おまけにめちゃくちゃ寒いしぃぃ~……!
娘も吹き付ける風に「寒い~」ともらしながらがんばって歩く。小学校が見えたときはほっとしたが、門から食堂までがまた遠い。
「寒かったね。もう少しで着くよ。みんながんばって歩いてきているだろうから――」
そう言いかけた途端、脇から入ってきた車がすい~っと小学校へ入っていった。
門から入るとまたすい~っと一台。さらに一台。というか校庭に誘導している先生が立っていて、どんどん車が入っていく……
(ちょっと待って、今日って徒歩でくるのがデフォなんじゃないの!?)
門から歩いて入ってきてるのうちだけじゃん! 娘も不思議そうに「ママ、みんな車できてるねぇ」と声をかけてくる。
「ほら、病気だったり足を怪我しているひとは歩くのが大変だからさ。車できているんだよ」
とにこやかに娘に答えたわたしだが、もう真実は見えている。
通知に従い馬鹿正直に歩いてきたわたしたちのほうが、たぶんイレギュラーだったんだな、と。
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