第五回詩歌トーナメント戦

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「月は浮かぶ 秒速1023メートルで ぽっかりと浮かぶ 目にも止まらぬ 静けさ漂う 世界中の人を 落ち着かせようと 今日も猛スピードで 世界を巡る いつも地球に惹かれながら 海と人とをひきかえす 疲れた人を見つけては 小休止でもしないかと 昔々の 星々をたずさえて 1.3秒前の 姿を現す 太陽が登るまではと 戦を止める役目」 少し間が出来る 「小納戸入鹿(こなんどいるか)」 名前を言う事で終わったことを告げる。 そこここで拍手が起こった。 「静粛に!静粛に!」 司会が会場をクールダウンさせる。 「えー、では極楽寺礼華さん準備が出来たら前へ」 司会が言い終わる前に礼華はすでにステージに上がっていた。 「え?あの、大丈夫ですか?」 「もちのろん」 「も、もちの?では、お願いします」
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