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ピピピピピッ
午前六時
目覚ましの音が鳴り響き飛び起きて目覚まし止める。
「はぁー、すごい夢みたな」
着替えようとパジャマを脱いだら、背中が寝汗でびっしょり濡れていた。
外は雪が降り続いている。部屋の中は設定していた暖房のタイマーが切れていて、寒いぐらいだったが、夏並の汗の量だ。
「にしてもリアルだったな」
夢に出てきた場所は俺の家の近くの公園だった。
昼間は子供連れの親子で賑わっているが、夜になるとひっそりとしている。
夜に散歩に行くと誰もいないが、あの日だけは違った。
今まで見たこともなかった少女が一人でブランコに乗っていた。
しかも、雪の降る日に薄手の白いブラウスに紺色のスカートを履いて。
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