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私の家族は物語に登場する、幸せな家庭像そのものだと思う。
家族の仲も良いし、お金に困ったこともあまりない。
家に帰れば母がご飯を作って待っていて、特に決められてもいないのに晩御飯はほぼ毎日家族揃って食べている。
そのお陰か、私は反抗期というものを経験することはなかった。
両親に感謝することはあっても、うざいなんて気持ちは微塵もわかなかったし、親の悪口を言う友人たちの気持ちが理解出来なかった。
私はこの家族が好きだ。
父の事は尊敬しているし、母の事は大好きだ。
弟ともたまにケンカはするけれど、なんだかんだ仲が良い。
流石に気恥ずかしくて面と向かって言ったことはないが。
家族は私を形作った世界の1つであり、その大部分を占めるもの。
その大事な世界が崩壊するなんて事はあってはならない。
どんなことがあろうとも絶対に。
そう、こんな家に死体が転がっているなんて状況は絶対にあってはならないのだ。
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