{1} 謎の黒猫

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ささやかな休憩タイムを取る圭に、「おい、お圭」と隣から声をかけられる。 「どうしたんです?ーあ。もしかして…昨日もらったお土産のお菓子、狙ってますね?ヤですよコレ美味しいんですもん」 机の引き出しに、大事にしまっていたバームクーヘンを、慌ててひしっ、と胸に隠す後輩へ、あのなあ、と呆れ顔。 「…とらないからしまえって。まあいいけど。……お前さあ、今、とっても仕事に対して前向きでやる気満々だよな?」 「……いやぁ、そんなに満々でも無いんですが。…ーでも、どうしてです?」 「実は、さ。…コレ、ちょっと見てもらいたいんだよ」
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