8人が本棚に入れています
本棚に追加
私は故郷に足を運ぶ事にした。。
何となくだ 行かないとならない。。
そうゆう気持が溢れたのだ。。
実家は田舎にあり久しぶりの春彼岸に帰省した。
家族と共にお墓参り、ご先祖様に手を合わせる。
偶々だった。。
実家に帰省しお母さんがお爺ちゃんの話をし始め
る。
それは 一冊のアルバム。。
アルバムを眺めながらお母さんは話した
お爺ちゃん、何で医者になったか教えようか?
私の祖父は町医者でした。医者の不養生とは正に
祖父はギリギリ迄医者として生き抜いた方でした
妹=結麻(22歳)
「 あ! それ、聞いたことある! 」
あたし
「 全く知らないし。(笑) 教えて!お母さん。」
お母さんは小さく息を吐き話し始めた
「 お爺ちゃんの弟の夢だったから。。
お爺ちゃんは長男、、、優秀生でもあって
戦地に赴く事はなかったのよ。。
弟さんは海軍に入っちゃって、、で、、、、。
還らぬ人になって。。 」
愛瑠
「 凛々しいよね。 カッコいい♡ 」
軍服姿で真っ直ぐな目をした青年が
緊張したような面持ちでアルバムにおさめられて
いる、、セピア色の写真。。。
あれ?? あれ!!!
私は 何故か知らない、、、分からないのに、、、
小学校へと足を運ぶ。。
桜の木、、、裏庭に聳え立つ木、、、
そこに立っていた。。。
空は真ん丸なお月様が存在感を表す時間。。
いつの間にかに、、そこにい続けた。。。
( なんしとんのや? えま!! )
此処に来たら、、会える気がしたの。。。そして、、
「 弟さんだったのに、、、ごめんなさい。。。」
( ははははは。 わからんとアホやなあ。
兄さんだって呆れてたわあ。
絵麻さん! 夢は諦めんと気張りや)
「 見透かされてましたね? すみません。 」
私は医学部5年生、、自信を無くして、、、今がある
( 僕は医者にもなりたかってん。。
世の中の役にたてる人になりたかったんや
海軍で御國の為に働けて幸せやったんやで
でも、、、諦めんと気張る夢は捨てれん。。
えまさん、 代わりに託してええですか?
伝えたかったんや、諦めんなさんな? )
私は、、、、 ただ只管 頷いていた。。。
瞬間、、、、 風が舞うかのように私達を包むと、、、
彼は 満面の笑みで敬礼をしてフワっと消えた。
空に真ん丸なお月様がある。。。
何も変わりの無い風景がそこには残る。。。
私は アルバムの弟さんの写真を胸に抱いて、、。
何故だろう、、、涙が止まらなかった、、、。
あれから、、、大学を卒業し研修医になった。。
挫けるたびに、、空を見る様にもなった。。。。。
何となく 貴方が 希望を見てる
そんな気がするから。。。
名前、、、それは 云わないでおくよ。。。
秘密、、貴方にいつか会いたいから、、。
たぶん 完 📚
最初のコメントを投稿しよう!