Episode

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 私は故郷に足を運ぶ事にした。。  何となくだ 行かないとならない。。  そうゆう気持が溢れたのだ。。  実家は田舎にあり久しぶりの春彼岸に帰省した。  家族と共にお墓参り、ご先祖様に手を合わせる。  偶々だった。。  実家に帰省しお母さんがお爺ちゃんの話をし始め  る。  それは 一冊のアルバム。。  アルバムを眺めながらお母さんは話した  お爺ちゃん、何で医者になったか教えようか?  私の祖父は町医者でした。医者の不養生とは正に  祖父はギリギリ迄医者として生き抜いた方でした  妹=結麻(22歳)  「 あ! それ、聞いたことある!    」  あたし  「 全く知らないし。(笑) 教えて!お母さん。」  お母さんは小さく息を吐き話し始めた  「 お爺ちゃんの弟の夢だったから。。       お爺ちゃんは長男、、、優秀生でもあって    戦地に赴く事はなかったのよ。。    弟さんは海軍に入っちゃって、、で、、、、。    還らぬ人になって。。          」  愛瑠  「 凛々しいよね。 カッコいい♡      」  軍服姿で真っ直ぐな目をした青年が  緊張したような面持ちでアルバムにおさめられて  いる、、セピア色の写真。。。        あれ??    あれ!!!  私は 何故か知らない、、、分からないのに、、、       小学校へと足を運ぶ。。  桜の木、、、裏庭に聳え立つ木、、、       そこに立っていた。。。  空は真ん丸なお月様が存在感を表す時間。。    いつの間にかに、、そこにい続けた。。。  (   なんしとんのや? えま!!   )  此処に来たら、、会える気がしたの。。。そして、、  「  弟さんだったのに、、、ごめんなさい。。。」  (  ははははは。  わからんとアホやなあ。     兄さんだって呆れてたわあ。         絵麻さん!  夢は諦めんと気張りや)  「 見透かされてましたね?  すみません。 」 私は医学部5年生、、自信を無くして、、、今がある  ( 僕は医者にもなりたかってん。。    世の中の役にたてる人になりたかったんや    海軍で御國の為に働けて幸せやったんやで    でも、、、諦めんと気張る夢は捨てれん。。    えまさん、 代わりに託してええですか?    伝えたかったんや、諦めんなさんな? )  私は、、、、 ただ只管 頷いていた。。。    瞬間、、、、 風が舞うかのように私達を包むと、、、  彼は 満面の笑みで敬礼をしてフワっと消えた。  空に真ん丸なお月様がある。。。     何も変わりの無い風景がそこには残る。。。  私は アルバムの弟さんの写真を胸に抱いて、、。     何故だろう、、、涙が止まらなかった、、、。    あれから、、、大学を卒業し研修医になった。。  挫けるたびに、、空を見る様にもなった。。。。。  何となく 貴方が 希望を見てる           そんな気がするから。。。    名前、、、それは 云わないでおくよ。。。      秘密、、貴方にいつか会いたいから、、。        たぶん 完 📚
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