まえがき

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まえがき

もう10年以上粘土いじりをしてまして。 球体関節人形の教室に通ってるくせに、かれこれ幼稚園だった娘が成人近くなるにも関わらずそっちはちっとも完成せず。(ヤル気あんのか) 2019年に個人で制作してた立体で賞をいただいて、東京都美術館に展示されたりしたんですけど。 46153229-145a-4a48-8788-00e68af4639f もうね…アナログでお絵描きがキツイお年頃になってしまったのを実感しましてね…あと10年はむりだな、と思って、どうしようかと考えて、文章なら最悪かなり目が悪くなってもできそうだし、小説に回帰しよっかなー、と思い立ったんです。 10代の頃は漫画と小説を交互に描・書いて、投稿なんぞしとりました。 同人誌なんかもね、作ってコミケにコスプレしながら出てたんですよ。 三子の魂なんとやら。オカンになっても自作狼ヘッド被ったりしてるし、相変わらず出展とかやってるし、年食ってもホント中身は変わらんもんです。 d2dddcef-8f17-47b3-8273-4f7bd19a2d3c 当時の印刷業界は印刷する原本を版下と呼んで、全部紙の原稿用紙に描いたり、切ったり貼ったりして手作業してました。 写植以外は手描きも多かった。 同人誌はワープロ文字は感熱式(カートリッジ型の黒テープから、紙にタトゥーシールみたいな薄い黒フィルムシールを熱で接着する方式)だったから、一回コピーしたり、当時はまだコンプラがゆるかったから会社で紙焼き(印画紙化)してから原稿に貼り込んだりしたりをやってました。(印刷会社にはジャンル違いの同志は多かった) 印刷系の仕事したくて、何度も夜学通って転職を繰り返してたんで、会社行って課題やって徹夜しながら原稿書/描いて、手書きでタイトルデザインやらセリフ貼り込み、ノンブル(ページ数)手貼り…懐かしいなぁ。 印刷知識を総動員して、同人誌の表紙をフルカラーにしないで派手に見せるには——とか、意味もなく中身の用紙の色変えしたり——なんて懸命に作ってたよ…。さすがに三徹とかもうできない。 いまだに小っ恥ずかしくて昔の漫画とか小説とか目を通せないんですけども。 紙にしといてよかったな、と思ったのは、過去の作品、原稿も小説データも、ぜーんぶ破棄したり、機材一新したりデータ破損した関係上、この世に残ってないんですよね。 ってことは、今手がけてる作品もいずれ吹っ飛ぶんじゃね?((((;゚Д゚))))))) 過去に二度、ハードディスクがお亡くなりになってデータのサルベージできなかった経験から、紙本作ろうぜ! と思い立ったわけです。 いざとなったら、紙面読み取りしてアプリ使って、かなりの量の文字データを拾うこともできるし。 現状ではネットの世界に作品放流しとけば、いつでも文字拾いに行けるんですけど、正直なところ、サイトはね…信頼しきれないというか…案外10年、20年先の未来はどうなってるかわからないことも多いわけでして。(この20年で企業の都合もあって、どれだけのブログや個人のサイトが消えていったか) ま、インクジェットで印刷しといてもいいんだけど、どうしてもバラバラになったり、水浸けたら滲んだりするじゃないですか。 保管するのに、なんかありがたくない(?)。 長い前振りだ。 単に、長編完成したし、Adobe InDesign使わなきゃ持ち腐れじゃね?と思っただけでもある。 よし! 作ろう!!!
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