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一年後のあなたへ
人間は狡いもので、次の幸せを手にして一年もすれば、ふとした瞬間に蓋をしていたはずの思い出を呼び起こす。それはシャボン玉や流星群の写真。
決して今存在するのではなく、あくまでも写真として蘇る。
あんな顔してたっけ。
あの時あんな事して笑ったっけ。
私のこんなところが好きだって言ってたっけ。
ここまで来るのに彼と過ごした時間の半分しかかかっていないのに、遠い昔のように感じる。
そうか。私、ちゃんと過去に出来たんだ。
だからこそ今、隣に居る人を前よりももっと大切に出来る自信があるんだ。
大丈夫。
人間は私達が思っているよりも
自分に優しく出来ている。
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