8回目

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「久しぶり」 「久しぶりも何もまた来たのか」 「3か月ぶりだよ、しばらく僕に会えなくて寂しかったでしょう」 「以前も話したが、この異世界の狭間の空間は時間の概念は無い。お主が1分ぶりでも100年ぶりでもわしにはその感覚は無い」 「そうか、まあなんせ僕は管理人さんと会うのは3か月ぶりだよ」 「3か月ぶりも何もお主が霊体になる時までここに来るでない、その忌々しい異世界転生装置とやらは、何とかならんのか」 「実はさ、彼女と順調に付き合っているんだけど・・・」 「自分の話はするけど人の話は聞かんやつじゃな、まあいいわい」 「ついに・・・ついに・・・する事になったんだよ!」 「何をじゃい」 「だから・・・あれだよ・・・あれ・・・あれ!」 「何をじゃい」 「だから・・・せ・・・せ・・・せっく」 「何をじゃい」 「だだだだ・・・・だから・・・せ・・・せっ・・・せっ・・・」 「セックスじゃな」 「あっさり言うな!恥じらいの無いヤツめ!!」 「たかだか人間の繁殖行為じゃ」 「ケダモノ!!」 「お主はどこのお嬢様じゃ」 「でさ!!ついに僕にもその時が訪れたんだよ」 「ヨカッタノウ」 「霊体のくせに鼻をほじりながら聞くな!」 「ハイハイ」 「でさ!でさ、ついに僕の部屋に彼女が来てさ」 「あー・・・早く帰らんかのう」 「聞いてよ!!ついにキスをして・・・あ・・・キスも2回目だったんだけど」 「ホイホイ」 「彼女が僕のベッドで横になって、僕は彼女に覆いかぶさって・・・」 「ヘイヘイ」 「彼女の上でさ・・・上でさ・・・続きをしようと思ったんだけど・・・」 「お?どうしたのじゃ」 「なんかさ・・・全然・・・僕のアレが」 「ほうほう」 「固くも大きくもならなくてさ・・・」 「ほうほうほう」 「彼女も優しく抱きしめてくれたのに・・・出来なかったんだよ」 「ほーーーーほっほっほ」 「殺す」 「楽しい話をありがとうじゃ、ではお帰りはあらち・・・」 「待てーーーーーーーーーーーーー!」 「なんじゃい」 「深刻な事態だというのに管理人さんはそれでいいのか!」 「全く持って困らんが」 「人でなし!」 「人じゃないからの」 「そんな事より。やばいよやばいよ!彼女僕の事嫌いになってないかな?」 「なんだ、そんな心配かいの。すっかり彼女にぞっこんじゃな」 「まあね」 「あ、そこは否定しないんじゃな」 「そうだよぞっこんだよ!だから嫌われてないか心配なんだよ!!」 「わしに一人間の気持ちなど知る訳なかろう」 「でも何か分かるでしょ!」 「んー、あくまでわしの推測じゃが彼女は別に嫌いになってはおらんと思うぞ。お主の様子からしても、彼女を大事にしているようだしお主は気持ちが態度に丸見えの痛い奴だから誤解してもいないと思うしの」 「誰が痛いヤツだ!・・・って僕ってそんなに態度に出てる」 「思いっきり」 「ええ⁉」 「それも含めて痛い奴じゃ。それはさておき、気になるなら正直に話すと良い。結局は正直が一番じゃ」 「なるほど、という事はこんな事している場合じゃない。帰る」 「そうじゃ」
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