そして異世界へ

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そして異世界へ

「そうか・・・僕は死んだんだね」 「うむ・・・突然死や即死の場合によく有る事なんじゃ」 「そうか異世界転生装置なんて無かったのか・・・」 「そんなもんが本当にあったら生きた人間がわんさか来てわしは大変じゃ」 「ねえ、生きたままこの空間に来た人はいないの?」 「・・・おらん」 「そう・・・か」 「要は友達も彼女も家族も無い35年生きた人間が最後に暴走して死んだ、それだけの事だっんだね。准教授な事も彼女も結婚もフェラーリも・・・全部嘘だっんだ・・・」 「・・・」 「ふふ、早く『全部嘘でお前は死んだ』って教えてくれても良かったのに」 「それではお主は納得出来ずに霊体のまま地球に残ったやもしれん」 「あー、地縛霊って奴かな?」 「そういう言われた方もあるのう」 「そうか僕が死んだ事も嘘も・・・異世界転生の話も全部僕が受け入れて成仏出来る様にするのが管理人さんの本当の仕事なんだね、ありがとう」 「・・・」 「どうしたのさ、僕は受け入れたよ。さあ成仏とやらをさせてよ」 「んー・・・」 「どうしたの?」 「お主の解釈は少し間違っておるぞ」
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