31人が本棚に入れています
本棚に追加
教室にて。
「わ〜!広い!黒板も大きい!!ヨウくんヨウくん、私達花咲と春宮だから席前後ですよ!やりましたね!」
「ソ、ソウデスネ…」
何でこの主人公はこんなにテンションが高いんだ。原作はもっとおしとやかでクラス表見るシーンも確か王子様とのフラグが立った大事なシーンだったはずなんだけど…この主人公見事にフラグ折ってるな。
教室に来た時も言ったのは ”わ、すごくいい教室ですね…景色も綺麗…” くらいですごくおしとやかなシーンだったはずなのに、本当に何だこの主人公はおしとやかから大分程遠いぞ。王子様誰も近寄ってこないじゃねぇか。
「えへへ、これだったら授業中で分からないところがあってもお互いに教え合えますね!」
花咲みのりはそう言って嬉しそうにしていた。そういうのは王子様に言うべきだろう。
俺はモブなんだ、花咲ルカの幸せを願っているだけのモブなんだ。俺に言っても何のフラグも立たないぞ。
俺が色々と考えていると、花咲みのりは ” あ、そうだ ” と呟き俺にこっそりと耳打ちをした。
何だろう、と思い俺は耳を貸す。まさかこの後に衝撃的なことを聞かれるとも知らずに。
「…ねえ、ヨウくん。ヨウくんはルカのことが好きなんですか?恋愛的に」
最初のコメントを投稿しよう!