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「え、えっと先生一体なんですか?」
俺が先生の元に着き、そう言うと先生は教卓に置いてあった資料のようなものを指さした。
「それ、運ぶの手伝え」
「えっ…」
そこに置いてあったのはかなり積み重なっている資料だった。
何で俺を選んだんだろう、俺自分で言うのも何だけど明らかに非力そうなのに…。
人選ミスだ、という顔で先生を見ると先生は小声で「助け出してやったんだ、感謝しろよ」と言い女子の群れを見た。ううう…そんなこと言われたら断れないじゃん。
俺は仕方なく資料を持つ。
うわ、これかなり重いな……。
俺がそう思っていると先生が上から10冊くらいを持っていく。
え?すごい軽くなったんだけど。
残りは軽い資料が5冊くらいしかない。
俺が先生に「これだけでいいんですか?」と聞くと先生は「ああ、それでいいから俺についてこい」と言った。
ええ、何この先生イケメンすぎるじゃん…。助けてくれたしこの量しか持たせないなんて…イケメンすぎる。
名前忘れたけど顔もイケメンだし俺が女子なら恋してるわ。
「え、えっと…イケメン先生ありがとうございます」
俺がそう伝えると先生は少し笑ってから俺の頭を小突いた。
「俺の名前は水嶋(みずしま)ユキトだ。さっき自己紹介しただろ、覚えとけよ。それにイケメンっていうのはお前もブーメランだろうが」
水嶋先生、一生着いていくわ…。
てか結構重い資料持ってるはずなのに片手で持てるのすごいな。俺も鍛えれば持てるようになるかな、俺も筋肉ムキムキイケメンになりたい……。
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