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「はい、どうぞ」
「あ、ありがとうございます………」
今の状況。
俺、ルカの家(まだ義姉とは一緒に住んでいない前の家)に来ました。正しくは連れてこられただけどな。
あの自己紹介の後、俺のかなりでかいお腹よの音が鳴ってしまい再びルカに爆笑された後、大したものはないけど来なよとルカの家に連れてこられた次第であります。
こ、公開もされていない推しの前の家に…俺が足を踏み入れていいのだろうか、とかなり渋ったが「お腹の音すごいじゃん。俺もヨウくんと話したいこと沢山あるし来て、お願い」とものすんごくあざとい上目遣いをされましたので逆らえずについ……。
お、推しのあんな顔に逆らえるわけないじゃん!上目遣いだよ、美少年の上目遣い!
うう、俺なんかには勝てないですよ……。
で、この状況です。
目の前にお菓子が置かれた。
そしてルカが今お茶を入れてくれてる。
お、推しが入れてくれたお茶を飲める日が来るなんて……俺前世そんないいことしてないはずなんだけどな。
「お茶ってどうしたら保存できるんだろう」
「いいから飲みなよ」
「は、はい…」
思っていたことが口に出てしまっていたようで、ルカは変なものでも見るような顔で俺の前にお茶を差し出しテーブル越しに俺の前に座った。
勿体ないし保存しときたいくらいだけどルカが困るだろうし飲むか。
……お茶を飲むだけなのに異様に緊張するな。
「……あ、有難く頂きます」
「はいはい、どうぞ」
俺はお茶を一口飲んだ。
こ、これは……!!!!!
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