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あの日、リオがお祝いにと買ってくれた〝コンビニ〟のケーキを一緒に食べた後は、真面目に〝期末テスト〟の勉強をしていたが、休憩中に何となく口づけの雰囲気になった。
唇を合わせたらもっと欲しくなって、今世では初めてリオの服の中に触れた。
「……途中で止められて、『試験が終わったら』ってお前が言ったのも」
リオは唇をきゅっと噛む。前世と同じ仕草だ。
じかに胸を触られただけでいっぱいいっぱいになったリオは、腿に這わせた俺の手を制してそう言ったんだ。
「――試験、もう終わってるよな?」
リオの肩がぴくりと小さく揺れる。
俺は寝台から降りて、リオの細い腕をできるだけ優しくつかんだ。
机の二段目の引き出し、と今世の俺が思い出す。
このあたりからはずいぶん離れたところにある〝コンビニ〟で、恥ずかしさを堪えて買ってきた避妊具が入っているはずだ。
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