18-3

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 バタバタと聞こえる足音は、典慈が追い掛けて来たからだろう。 「そんな風に突き放して、俺の頭が冷えなかった時は責任取る覚悟があるんだろうね」 「さてね」 「お前なぁ」  どこまでついてくるんだと、バスルームを観察しながらスリップドレスを脱いで裸になると、そのまま典慈に抱き竦められて、唇を奪われる。 「俺多分、もう詠琉なしとか考えられないよ?」 「だから刷り込みだってば」  適当に受け流しながらも、熱いシャワーを浴びて立ったまま行為に及ぶ。  壁沿いにバスタブに脚を掛けるように促され、蕾を捏ねて刺激すると、開いた蜜口を指で濡らされる。  さすがにバスルームに避妊具は置いていないのか、硬く勃ち上がって濡れそぼった鈴口がそのまま挿し込まれて、直に感じる熱に浮かされる。  激しい抽送で奥を擦られ堪らず腰を揺らして嬌声を上げると、屹立が引き抜かれてドロリとした吐き出された熱が、シャワーに洗い流されていく。 「はあ、はあ、はあ」 「はあ、はあ。俺をこんなにするのは詠琉だけだよ」 「……はあ、はあ。また、調子のいいことを」 「1ヶ月後、ちゃんと待っててよ」 「とりあえず体洗わせて。ほら、早く出て」  詠琉はボディソープを手に取って、典慈の体、主に下半身をサッと洗うと、湯船に浸かりたいからとバスルームから彼を追い出した。 「あー。疲れた。どんだけ体力あるんだよ」  湯船に湯を張りながら独りごちて髪を洗うとシャワーを止め、トリートメントを馴染ませる間に、吊るしてあったボディブラシを借りて体を洗う。  再び蛇口を捻ってシャワーを出すと、髪や体を洗い流してからバスタブに浸かって大きく息を吐き出した。 (なにが目的なんだろう……)  典慈はあの容姿だし、本性を隠していようが、曝け出そうが、どちらにせよ女性の方が放っては置かないだろう。
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