2回目の女子会

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「実は金曜日に突然、元カレの奥さんっていうか、あの噂を流した本人が会社に訪ねてきて、私が元カレと不倫してるって騒ぎ始めてしまって……。そうじゃないって何度言っても全く信じてもらえなくて困っていたら、杉原部長が受付まで下りてきてくれて助けてくれたんです」 「ええっ、ほっ、ほんとにですか!」 「そんな騒ぎがあったなんて全然知らなかった……」 2人が驚いて目を丸くしているところで、生ビールが3つ運ばれてきた。 「話の途中だけど、とりあえず乾杯しよっか」 桐田さんの呼びかけで3人がジョッキを持って、グラスを合わせる。カチーンと音をさせてそのまま口に運ぶと、キンキンに冷えたビールが喉元を通り過ぎていった。冷たさが身体中に染みわたっていく。 「うぅー、生き返った! やっぱり仕事のあとはビールに限るね!」 一気に3分の1ほど飲み干した桐田さんが、テーブルにゴトンとジョッキを置いた。 「で、話の途中だったけど、それからどうなったの? そもそもどうして森下さんが元カレと不倫してるって話になるわけ?」 そうそう、と同調するように美鈴ちゃんも隣で頷いている。 「実は1ヶ月くらい前なんですけど、杉原部長と一緒に食事に行っていたら、そこに偶然元カレがいたんです。そこから電話がかかってくるようになって……。1回目は誰かわからなくて出たんですけど、それ以降は電話にも出てないし会ってもいないのですが、その電話の発信履歴と元カレと私が会ったということを知った彼女が、私たちが不倫をしていると勝手に思い込んだみたいです」 「なるほどね……っていうか、杉原部長と食事に行ってたのね」 「そうそう、私もそっちの方が気になった~!」 またしても2人の興味津々な視線に身体が熱くなってきた。
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