2回目の女子会

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「森下さん、本来の姿で出社するということはとても勇気がいることだと思うけど、少し考えてみて。そのためなら私も平川さんも協力するから。今が本当に一番いいタイミングだと思うの。このタイミングを逃すと会社で元の姿に戻るのは難しいと思うわ」 「桐田さん、ありがとうございます。美鈴ちゃんもありがとう。少し考えてみます」 お母さんのようにいつもにこやかに見守ってくれる桐田さんと、全く嫌な顔せずに助けてくれる美鈴ちゃんに頭を下げながら微笑み返す。 「友梨子さんが本当の姿で出社したら、絶対にみんな驚くでしょうね。ほとんどの男性社員は鼻の下伸ばすでしょうし、意味もなく話しかける人が増えますよ! 野上部長や神鬼コンビのおじさん2人もびっくりするだろうなあ。それと自分のことが可愛いと思っている中井さんなんて、完全に敗北ですね。私は中井さんが悔しがる顔が見てみたい!」 「そうね、あの子は本当に態度が悪いから、少しはこれで大人しくなってもらいたいわね」 「そうですよ。ここは友梨子さんにガツンと決めてもらって、また3人で鰻女子会しませんか?」 「それいいわね。定期的に鰻女子会するのいいかも! 楽しみがまたひとつできたわ!」 私はまたしても2人に感謝しながら、桐田さんから言われたアドバイスをしっかりと考えることにした。
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