お風呂が好きなわけ

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お風呂屋さんデビューは、気がついたらしていた。 それは、自宅のすぐ近所。 その頃は、たかーいたかーい煙突が目立つ 重厚感たっぷりの屋根の建物のいかにも 『銭湯』 その頃は男女別れた入口で 真ん中にある番台に……大抵は おばあちゃんや、おばさんなの。 ちなみに当時の値段区分 大人(12才以上) 中人(6才以上12才未満) 小人(6才未満) 「中人ひとりと、大人1人」 小学生じゃなくて幼稚園の時は 「小人ひとりと……」 となるわけで祖母、あるいは母が払ってくれる。 ちなみに、弟は幼稚園までは女湯。 幼稚園に入った途端 「おじいちゃんと、行く! 僕男の子だもん」 そんな感じで、早い段階から 弟は、男湯デビューしてる。 家のお風呂よりも巨大な銭湯。 味をしめた子供の私。 稽古がない日はお手伝いして 月のお小遣いの他にお風呂屋さん用を稼いだ。 まだまだ小学初期はよかったけど いきなり来た成長期。 小学生で五年生の頃。 昭和には珍しく私は身長も見た目も中学生ぽく 近所の銭湯と、隣の銭湯以外の銭湯に行くと 大人料金の12歳じゃないのに払わされそうに なったけど、そのエリアの同級生のおかげで救われてる。 もちろん、小六の年。 料金はちゃんと『大人』となったけど。 さてさて…… すっかり大人になって子育てが一段落となった令和四年。 『小人』・『中人』・『大人』 これはどう読むのか? 『大人』は、おとな? 『中人』に関しては、 「小学生1人!」なんて周りの人達も 入浴する本人もそう言っていて 『中人』ということないから 永遠に不明……。
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