左右の神仏

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子供の頃、田舎の実家に行った時のことだ。 家の近くに神社とお寺があった。 しかもその神社とお寺は並んで建っていた。 その間には細い道があった。 祖父も父も、「あの道は絶対に通るな」と僕に強く言っていた。 そう言われると、通りたくなるのが男の子と言うものだ。 僕は「ちょっと遊んでくる」と言って、そこに向かった。 小学生の僕でも狭いと感じる道。 ちょっとためらったが、通ってみた。 すると少し歩いたところで、急に右腕を右に引っ張られた。
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