河童

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「そうかそうか、では新作の前は何のお皿を?」 河童は途端に顔色をなくし、深刻そうにこう語った。 「秘密ですよ?絶対言わないでくれますね?」 「わかったわかった」 「…じつはクレオパトラが焼きそばを食べたと言われる、エジプトのお皿だったんです。国宝級なのに下を向いたときに落としてしまって…。絶対秘密ですよ?!」 とんでもないことを聞いてしまった。 「それまずいんじゃないの、あんた。呪いとかなんか掛けられるんじゃないの、エジプトそういうの得意そうだし」 そう伝えると 「ばれてないばれてない、ばれてなければ大丈夫です、でも事が重大すぎて自分ひとりで抱え込むのが限界で。だから全く知らないあなたにこっそり打ち明けたんですよ、絶対に秘密ですよ!?」 「分かった分かった。それでウェッジなんだ、の新作を乗っけて、丸く収まってるんだろう?良かったじゃないか。秘密な、秘密」
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