四角関係

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──1時間目の授業が終わり、私は暇なので今授業でやったところの復習をしようと思いノートやら教科書やらファイルやら・・・とにかく色々取り出した。 颯人:真面目だねぇ。 奏斗:さっきの授業の復習・・・?気が遠くなりそう・・・。 サヤ:奏斗は全然してないからでしょう?提出課題、社会や総合の新聞作りとかも完成していなかったじゃない。その上赤点ばっかり取ってるから補習に行かされたり・・・ 奏斗:あーなにもきこえないなー 誤魔化すんじゃないわ。 サヤ:それに、あなた(達)は時間の使い方も悪いと思うわ。今こうして話してる時間も、復習の時間に使えば良いのよ。知ってる?人間は20分後には42%を忘れ、1時間後には56%を忘れ、1日後には74%を忘れ、7日後には77%を忘れ、30日後には79%を忘れているらしいのよ。 奏斗:そうなの? 颯人:確か、忘却曲線ってやつだったよな。 サヤ:えぇ。だから私は授業終わりに、余裕があれば復習しようと思っているのよ。 しかし私だって暇じゃない。あっちこっち行って大変。唯一の休憩時間が朝と昼休み。それか、自習時間、余談時間(何故余談時間がある?)、そして、体育の後、やることがなくなった時など。 颯人:まぁ、お前はいつもどたばたしてて慌ただしいけどな。。 サヤ:主張しないで。そもそも2人はそれ程忙しそうには見えないから言ってるだけよ。 奏斗:確かに奏斗と平野は環境とか庶務(係)だね。 サヤ:だからたくさん出来るはずでしょう。 奏斗:う・・・ 出来てないから今からでもやれば良いわ。とっとと きえn・・・なんでもないわ。 すると、その思いが伝わったのか、2人は颯人の席へ行った。 そこで、私は担任の先生からお休みカードと言うものを頼まれた。 理由は、私と魁斗が書記だから。 もちろん私は魁斗が入るならって感じで入ったのだけれど、それを言うとダメなので、クラス代表のサポートをしたいと答えた。 ・・・回りの人達は私に"クラス代表の方が良いと思う!"とか言っていたけど、私はそれを選らばなかった。 理由は言った通りよ。 それにしても、魁斗とは席が隣だったのもあり、かなり心配してる。気付かずともパッと視界に入る。 鬱陶しいわけではない。 だけど、視界に入らないときはいつも寂しく思う。 今日がその日。 すると──、 颯人:おーい、音﨑~ちょっとヘルプ~ 颯人の声が聞こえたのでイライラしながらも行っておいた。 ──憂鬱だわ。
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