10人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
──1時間目の授業が終わり、私は暇なので今授業でやったところの復習をしようと思いノートやら教科書やらファイルやら・・・とにかく色々取り出した。
颯人:真面目だねぇ。
奏斗:さっきの授業の復習・・・?気が遠くなりそう・・・。
サヤ:奏斗は全然してないからでしょう?提出課題、社会や総合の新聞作りとかも完成していなかったじゃない。その上赤点ばっかり取ってるから補習に行かされたり・・・
奏斗:あーなにもきこえないなー
誤魔化すんじゃないわ。
サヤ:それに、あなた(達)は時間の使い方も悪いと思うわ。今こうして話してる時間も、復習の時間に使えば良いのよ。知ってる?人間は20分後には42%を忘れ、1時間後には56%を忘れ、1日後には74%を忘れ、7日後には77%を忘れ、30日後には79%を忘れているらしいのよ。
奏斗:そうなの?
颯人:確か、忘却曲線ってやつだったよな。
サヤ:えぇ。だから私は授業終わりに、余裕があれば復習しようと思っているのよ。
しかし私だって暇じゃない。あっちこっち行って大変。唯一の休憩時間が朝と昼休み。それか、自習時間、余談時間(何故余談時間がある?)、そして、体育の後、やることがなくなった時など。
颯人:まぁ、お前はいつもどたばたしてて慌ただしいけどな。相福と一緒に。
サヤ:主張しないで。そもそも2人はそれ程忙しそうには見えないから言ってるだけよ。
奏斗:確かに奏斗と平野は環境とか庶務(係)だね。
サヤ:だからたくさん出来るはずでしょう。
奏斗:う・・・
出来てないから今からでもやれば良いわ。とっとと きえn・・・なんでもないわ。
すると、その思いが伝わったのか、2人は颯人の席へ行った。
そこで、私は担任の先生からお休みカードと言うものを頼まれた。
理由は、私と魁斗が書記だから。
もちろん私は魁斗が入るならって感じで入ったのだけれど、それを言うとダメなので、クラス代表のサポートをしたいと答えた。
・・・回りの人達は私に"クラス代表の方が良いと思う!"とか言っていたけど、私はそれを選らばなかった。
理由は言った通りよ。
それにしても、魁斗とは席が隣だったのもあり、かなり心配してる。気付かずともパッと視界に入る。
鬱陶しいわけではない。
だけど、視界に入らないときはいつも寂しく思う。
今日がその日。
すると──、
颯人:おーい、音﨑~ちょっとヘルプ~
颯人の声が聞こえたのでイライラしながらも行っておいた。
──憂鬱だわ。
最初のコメントを投稿しよう!