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「そういえばうまくん、この前はどうもありがとうメェ。転んだぼくを助けてくれて、嬉しかったメェ」
「こちらこそ、ひつじくんが食べている干し草を分けてくれてありがとうヒヒン。ウマかったヒヒン」
「うまは昔からずっとひつじに優しいメェ」
「だから一緒にゴールしたんだヒヒン」
「大好きメェ」
「ぼくもだヒヒン」
急にイチャイチャし始めたのは、馬と羊。彼等のこれはいつものことなので、誰が気に留めることもない。
淡いムードが漂うさなか、うさぎの耳がピンと立つ。
「誰かきたピョン」
襖が静かに開くと……
「ニャ、ニャンだ、ここだったのかっ」
そこには息を切らせた猫が立っていた。
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