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聖香は後ろに歩いていくと、ルネーという女の子がパソコンの前に駆け込んできて、
「ハロー!ダイチー」
と手を振って笑顔で言うと、俺も微笑みを返して手を振った。
「ルネーって言うの?君」
「ソウ!ワタシ、ルネー。セイカ、トモダチ!大地、カワイイボーイフレンド!デショ?」
ルネーがニコニコ笑いながら言うと、聖香が慌ててルネーの肩を後ろから掴んで、
「や、やめてよーー!」
と聖香が慌てていて、俺は思わず「イヒヒっ」と笑ってしまった。
「そうか。そう?聞いてるんだぁ。ふぅん」
めっちゃ嬉しいんだけどーー!!
「え?チガウノ?」
「違くない。合ってる!!」
「アテル?」
「そう。俺は直ぐにそこに行けないけど、聖香のこと、宜しくね。すぐ意地を張っちゃう子だから」
俺がカメラを覗き込んで言うと、ルネーは声をあげて笑いながら大きく頷いた。
「オッケー!マカセテ!マモルヨ!セイカ、ガマン、ヨクナーーイ!大好キナ大地、イケメーーン!!」
「イケメンって日本語、誰に教わるの?」
「聖香。セイカ、アナタノコト、メッチャ、ジマンー!!ヤサシクテ、イケメーンって!!」
「そう。そうっかー!!!」
俺は何だかメッチャ嬉しくて、ニコニコ笑って頭をかくと、
「アトネー。メッチャエロい、ってーー」
と言いかけたところで、聖香が後ろから慌てて通話のカメラを切った。
「えっ」
なんの話をしてるんだか。コレがいわゆる、ガールズトークか!
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