epilogue それは次のseasonへ…

19/26

324人が本棚に入れています
本棚に追加
/1083ページ
でも。 俺のことをそんな風に話してるなんて、物凄く嬉しい。 『大好きな大地』 って言ってなかった?なんだよ。 ちゃんと、好きなんじゃん!!! しかも、聖香、慌てて接続切ったし。 なんか。可愛いじゃん。 俺はパソコンを閉じて立ち上がると、天井を見上げて、 「…って、帰りたいんだけど。いいかな。このまま帰って。…鍵」 と呟きながら、玄関に向かって歩き出した。 ま、いっか。泥棒入っても、まりねぇがぶん投げるだろうし。俺はスマホを取り出して、ソラヘンにメッセージを送ることにした。 「聖香と話せた。元義父のエドウィン・カールさんの恋人と聖香がうまくいってないみたい。今日は友達の家に行くらしい。ドイツに行くなら、俺も連れてって。俺は、聖香のこと諦めないから。ということで、帰ります。後で戸締り、よろしく!!」 メッセージを打ち込んで、送信。 俺はニヤッと微笑んでスマホをポケットにしまうと、すぐにソラヘンの家を出ていった。 聖香が頑張ってるのを、邪魔する人は許さない。 あんな辛い思いをして、離れたのに。 俺が子供すぎて、悲しませたと思う。 守りたいのに、全然守れなくて。周りの人を巻き込んだ。 これから俺は高校生になって、空手も頑張るし、勉強もやっていく。その先のことは、まだわからないけど、俺は刑事になることをまだ諦めてない。何一つ、諦めない。 だから、聖香。 いつか必ず、会いに行くから…!!
/1083ページ

最初のコメントを投稿しよう!

324人が本棚に入れています
本棚に追加