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「大学生になったら、一番最初にすることは…」
咲也は後ろからあたしを抱きしめて言うと、あたしはドキッとして横を向いて咲也を見た。咲也はTシャツの上から、胸を両手で滑らかに揉んでいる。
「こ。こらっ」
「早く、光莉のこと、抱きたい。それまで、誰にも触られたりするなよ。一真にも、圭佑にも。分かった?」
「分かってマスっ」
あたしはそう言ってプッと笑って後ろに顔を向けると、咲也は微笑んで静かに唇を重ねた。優しいキスに目眩を感じながらも、咲也はあたしのTシャツの下に手を入れてブラのホックをかけてくれた。
器用だなぁ。
あたしはそう思って笑って咲也を見つめると、咲也の方に体を向けて両手で肩に手をかけた。
「日に日に変態度が上がってるのが、心配でしょうがないわ」
「男だから…しょーーがない!」
「お願いだから…これ以上かっこよくなんないで」
「え?」
「お母さんがお父さんの髭をオッケー出した理由が、今ならよぉく分かる。咲也も髭生やすとか、髪ボサボサとかにしてみて」
あたしはそう言って咲也の髪を両手でボサボサにかき乱すと、咲也はあたしの手を掴んで止めた。
「えー?それはやだよー。友達すらいなくなっちゃう」
「…ううっっ」
ボサボサにしてみたけど、かっこいいのは変わらなかった。あたしは唸りながら、
「かっこいいなんて、ムカつくよー!!!」
と言って咲也を抱き締めると、咲也は不思議そうに首を傾げていた。
「なんだそれ????」
「もう知らなーい!!」
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