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雪が降りつもった日は…
ヒメは朝起きてビックリしていた
窓の外を見ると昨夜から降りつもった雪が庭一面を被っていた
「えっ!!嘘でしょ?!早く出ないと遅刻しちゃう!」
そう呟きながら、身支度をするヒメ
「行ってきまーす!」
家の外に出ると
「寒っ。。めちゃめちゃ寒いじゃん。」
ヒメが独り言を言っていると
「ヒメ、早くしないと遅刻するぞ~」
アキトが後ろから走って来た
2人は幼なじみ
アキトとヒメは家も近く、通っている学校も同じだ
「えっ!?ちょっと、アキちゃん!待って!」
アキトを追って走るヒメ
「ちょっと!滑るから待ってよ…」
半泣きになりながらヒメがアキトに言うと…
「待たねぇよ!」
「はぁはぁ…もう…限界。雪道そんなに走れないよ!」
ヒメはそう言いながら、その場にしゃがみこんでしまう
「ヒメ…仕方ねぇなぁ。ほら」
アキトがしゃがみこんでいるヒメに手を差し出すと
「えっ?」
ヒメがビックリしてアキトを見た
「お前を置いて行けないだろ!」
「アキちゃん…」
アキトの手を取り立ち上がるヒメ
「遅刻決定かな?怒られる時は一緒に怒られてやるから…行くぞ」
そう言って、ヒメの頭をぽんぽんする
「うん!ありがと!」
ヒメは笑顔でアキトの手を取ると、2人で走って行った
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