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そんなこんなで僕の番がやってきた。
まっじで緊張する!入学式より緊張するんだが⁉
慎重に椅子を引いて立ち上がる。
えっと、落ち着くには素数を数えるんだっけ。素数、、、ってなんだっけ。
素数、素数、素数、素数、素数、味の素。味の素の味噌汁うまいよな、、、。
あのインスタント独特の旨さを思い出すと、気持ちが落ち着いてきた。
まあまあなお金持ちの家に生まれたが、庶民的なものが好きだ。
I LOVE インスタントォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!
ごほん、。情緒不安定。で。自己紹介するんだった。
見回すとみんな不思議そうな顔でこちらを見ている。
下半身ゆるゆるゆるゆる男、僕を見て笑っていやがるんだが。
悪かったな、なかなか喋り出せない人見知りで。
「え、と。佳代ノ宮、き、霧夜でs…。好きな…のは動物です。猫、ほしい…
と思って、ます。人見知りです、が、よろしくお願いしま…す。」
訳︰佳代の宮霧夜です。好きなものは動物です。
猫がほしいなと思っています。人見知りですが、よろしくお願いします。
サッと椅子に座って息を整える。すっごい噛んだ、どもった。
緊張して目が時速320キロくらいで泳いでたから、前髪を分けずに前にした
過去の自分に感謝する。今も表情を見られなくてすむし。
まあなんとか、自己紹介イベ、無事完了。
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